最初は、ただの“ふざけアイドル”だと思ってた。
名前からしてスイーツ感満載で、正直ナメてた。だけどある日、TikTokで流れてきた1本の動画をきっかけに、世界が一変したんだ。
ルビーちゃーんって誰?って言ってたはずの私が、気づけばライブ会場の最前列で「今日もかわいいね〜!」って叫んでる。
AiScReam(愛♡スクリ~ム!)。
名前だけじゃ測れない、“共感型アイドル”の凄まじいリアルと、その仕掛けの数々を、今回はがっつり語らせてもらう。
「スイーツアイドル?ふざけてるの?」と思ってた過去の自分にアイス投げたい
最初に名前を聞いたとき、正直「なんじゃそりゃ」と思った。
AiScReam(読み:愛♡スクリ~ム!)。
どこからどう見ても“おふざけ感”全開のグループ名。
アイスクリーム×スクリームの造語らしいんだけど、あまりにも直球で、最初はガチでスルーしてた。
けどある日、TikTokで不意に流れてきた動画で、状況は一変した。
「ルビーちゃ〜ん!今日もかわいいね〜!!!」っていう、謎の声援とともに、赤髪ツインテの子がまじの笑顔で振り返る1秒動画が、なぜか脳内に刺さった。
再生数は300万を超えてて、コメント欄も「この子誰!?」「やば、推し確定」って騒がれてる。
気づいたら、その動画を5回ループしてた。
いやほんと、なんでだ。
この「AiScReam」というグループ、名前はふざけてるけど、動きはガチだった。
“ルビーちゃーん現象”の正体|脳をジャックする魔力がある
まず語らなきゃいけないのが、ルビーちゃんという存在だ。
メンバーカラーはストロベリーレッド、赤髪のツインテ、笑顔がデフォ。
そしてなにより、「呼ばれ慣れてる」感がすごい。
TikTokだけじゃなく、YouTubeショートでもInstagramリールでも、彼女の「呼ばれる→振り返る→ウィンク」が一種のテンプレになっていて、もはやジャンル化してるレベル。
「#ルビーちゃーん」が一部Z世代の間でミームになってて、動画のコメント欄には
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「今日も仕事で疲れたけどルビーちゃん見て回復した」
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「推しとかいなかったのにルビーちゃんで価値観がひっくり返った」
みたいな感想が並んでる。
最初はバズ狙いの演出かと思ってたけど、ライブ映像を見たとき、それが“素”だと気づいた。
ファンサの一挙一動が自然で、照れてるときの表情のリアルさが異常に伝わってくる。
この“リアルっぽさ”こそが、AiScReamの最大の武器だった。
どこから湧いた?“AiScReamは突然くる”の法則
バズり始めたのは2025年の春。
それまでは全然話題になってなかったし、X(旧Twitter)でも「何このグループ?」って戸惑いの投稿ばっかだった。
でも、ある日突然「#推しスクリーム」ってタグがバズった。
きっかけはTikTokの1本のライブ切り抜き。ルビーちゃんがファンの名前を呼びながら手を振るだけの3秒動画。それが驚異の6,800万再生。
なぜかそれに呼応するように、他メンバーの動画も急伸し、グループ全体に火がついた。
調べたら、ライブ構成もかなり緻密で、「スイーツ×叫び」というテーマに沿って、コール&レスポンスの設計が秀逸だった。
ファンが「叫ぶ」パートと、メンバーが「応える」パートが一体化してて、初見でも楽しい。
あとで知ったけど、ライブの脚本を担当してるのは元舞台演出家。
そりゃあ中毒性出るわけだ。
初ライブ参戦で味わった“世界観の強制注入”
そんな流れで、ついに生で見たくなってライブに参戦した。
場所は原宿の小箱ホール。200人キャパ。
客層は9割女子、年齢層は10代〜20代前半が中心。
私の席はB列の端。ステージとの距離は5メートル。
幕が開いた瞬間、まずスモークの中から現れた“推しアイス衣装”でやられた。
ラメが入ったパステルカラーのフリル、袖は透明チュール、スカートの裾には本物のアイスクリームっぽい刺繍。
ああもう、この時点で負け。
そして1曲目『マジカルスクリームパフェ!』のイントロが流れた瞬間、隣の子が「『きたぁぁ!!』と叫び、私の耳がビリッと震えた。
でもそれが嫌じゃない。むしろ“乗らなきゃ置いてかれる”テンション。
そしてルビーちゃんが前に来た瞬間、
「今日もかわいいね〜!」と叫ぶ客席。
…ルビーちゃーん、手振った。
…私、変な声出た。
“ルビーちゃーん!”が飛び交う現場|AiScReamのリアルな現場熱
現場に行ったことがある人なら分かると思うけど、「愛♡スクリ~ム!」のライブって、ほんとに空気が違う。もうね、MC前のアイドルが出てきた瞬間から、あちこちから「ルビーちゃーん!」って声が飛ぶ。
ルビーちゃんっていうのはメンバーのひとりなんだけど、そのコールの熱量が尋常じゃない。あまりの人気にルビーちゃーんって呼ぶだけで一体感が生まれるレベル。
しかも、その声が「ただのアイドルコール」じゃないのよ。叫んでる人たち、明らかに“好き”が漏れてる。むしろ溢れてる。女の子同士で「かわいすぎて無理…!」って言い合いながら崩れ落ちてる子までいた。
これ、推し活の最終形態では?と思うほどの“愛”が現場にあって、それがまた心を動かす。
グッズ列がもはや覚悟レベル|なぜ並んででも手に入れたいのか
グッズ列。これがまたすごい。ライブ前、私は友達と「とりあえずペンラだけ買えればいいよね」と軽く話してたんだけど、いざ現場につくと物販の長蛇の列を見て我に返った。「…これ、ペンラだけじゃ済まんやつだ」。
列に並んでる間、前の子たちがずっと「ラメパス狙いだけど、全種類買っちゃいそう」「ルビーのアクスタは絶対買う!」とか話してて、聞いてるうちにこっちもどんどん欲しくなる。
しかもグッズが“ただのアイドルグッズ”じゃないのよ。デザインもセンス爆発してるし、アニメとコラボしたときの限定アイテムなんか、明らかに“日常使いできる可愛さ”。そりゃ財布ゆるむよね。
TikTok発の“バズ曲”と、その裏にある緻密な設計
AiScReamの楽曲って、TikTokに向けて最適化されてる感がある。「#アイス食べたくなる曲」ってタグまでついてる曲もあって、そのBGMにのせてスイーツ動画がバズってる。
最初は「かわいいだけじゃん」って思ってたけど、裏にある設計がすごかった。
1サビ終わりで“踊れる間奏”がきて、そこから振りコピがしやすい動きになってるの。しかも全部が10秒以内で収まる。これ、偶然じゃないでしょ。Z世代の習性を知り尽くしたうえで作ってる。
加えて、本人たちがその振り付け動画をTikTokで先に出して、ファンがそれに続いて投稿できる流れができてる。つまり、1曲が“エンタメの連鎖”として設計されてるってわけ。これで拡散しないわけがない。
SNSでのファンとの距離感が絶妙すぎる
AiScReamって、SNSの使い方が天才的にうまい。たとえばルビーちゃんは、毎日投稿はしないのに、更新されたら絶対バズるタイプ。
ちょっとした日常の写真でも「角度」「背景」「絵文字の使い方」まで計算されてる感があるのに、それが押しつけがましくない。
たとえば「今日、雨に降られました☔️でもプリン食べたら全部チャラになった🍮」みたいな投稿だけで5000いいね超える。これ、なにがすごいって、“共感できる日常”と“ちょっとした非日常”のバランス。
しかも、返信やリプライはあえて控えめ。全リプ返しません、でもちゃんと見てますよ感が伝わってくる。だからファンは一方通行にならず、「見てもらってる」「気持ち伝わってる」って感覚を持てるんだよね。この“距離のとり方”が、ほんとに上手。
ライブで明かされる“キャラ崩壊”が最高に愛おしい
ライブ中、いつものアイドルスマイルでキラキラしてたメンバーが、MCタイムに入った瞬間「え、関西弁!?」ってなったときの衝撃よ。普段のSNSでは見せない、キャラ崩壊という名の“地”がちょいちょい見えて、それがまためちゃくちゃ親近感。
例えば、「ルビーちゃーん」って声かけられて「誰やねん今呼んだの(笑)」ってツッコミ返す瞬間。それ聞いた周囲のファンが一気に沸く。あの瞬間、もう“アイドル”ってより“友達感覚”。
さらに、MCで普通に噛んじゃって自分で笑ったり、「さっきのダンス間違えました〜」って報告してくる子もいる。完璧じゃない。それが逆に最高。人間味があるから、余計にライブの魅力が深くなる。
“ライブ後のロス”がえぐい|帰り道に抜け出せない沼
ライブが終わって、会場の照明が戻っていくとき、あの“寂しさ”はなんなんだろうね。まだ耳に残ってる音、目に焼き付いてるステージ、そして推しの表情。出口に向かう列のなかで、私はすでに次の公演を検索してた。
「また会いたい」が、頭の中でぐるぐるしてる。さっきまで見てたはずの推しが、急に遠く感じるあの感じ。ロスというより、もはや“ずっと余韻が残る感覚”だった。
家に帰って、ライブ映像をリピート再生して、SNSでレポを探して、さっきのMCの内容をもう一度脳内再生して…気づけば夜が明けてる。AiScReamって、1回ハマったら抜け出せない沼。
まとめ|AiScReamは“かわいい”のその先で生きている
「愛♡スクリ~ム!」を語るとき、最初に浮かぶのは“かわいい”かもしれない。でも、それだけじゃないんだよね。
ライブでしか分からない熱、SNSでの絶妙な距離感、グッズのデザイン力、そして“共感”を軸にしたエンタメ設計。そのすべてが掛け合わさって、“かわいいだけじゃない”を成立させてる。
AiScReamは、Z世代にとって“共に走ってくれる存在”になれるアイドル。観客も巻き込んでエンタメを作る姿勢が、今の時代にめちゃくちゃ刺さってる。
このグループ、たぶん次の世代のアイドル像を変えると思う。そんな予感がしてる。

