ミュージックステーション 6月20日 櫻坂46 出演時間は?約54分の中で“たった3分”に詰まった再出発の物語

TV番組

※この記事は、2025年6月20日放送予定の『ミュージックステーション』について、過去の番組傾向・事前公開された内容・SNS上の反応・筆者の視聴体験・感想をもとに、臨場感を重視してレビュー形式でまとめたものだ。
※本記事の内容は筆者個人の感想や予想を含んでおり、番組の実際の放送内容とは異なる場合がある。

金曜の夜、21時。
たった54分間の音楽番組に、私は毎週のように魂を預けていた。

仕事でへとへとになり、育児も思うようにいかず、夫との会話はいつも「今日のお迎えは?」「明日、弁当いらないよね?」そんな実務的なやりとりだけで、心がすり減っていく感覚に気づく暇もなかった。

でも、金曜だけは違った。

21時になれば始まる『ミュージックステーション』。
かつては仕事終わりにぼんやり観ていた番組が、今では「私にとっての自由時間」となった。

櫻坂46が出ると聞いたとき、私は即座に録画予約を入れ、子どもを寝かしつけるスケジュールを組んだ。
この約54分間に、私の感情のすべてを預けることになるなんて、そのときは想像もしてなかった。

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ミュージックステーション 6月20日 櫻坂46 出演時間は?明確に3分間をリアタイ狙い

当日。
Twitterでは「出演時間は21:15頃」という情報が飛び交っていた。

私はその3分のために、すべてを前倒しで動かした。
18:00に夕飯を作り終え、19:00にはお風呂、20:30には絵本を読んで寝かしつけ。

そして、21:10。
テレビの前で正座していた。

出演時間がズレたらどうしよう。
でも、私にはもう迷いはなかった。

その3分間が私の人生に響いた理由

櫻坂46の『Start over!』。
その曲を初めて聴いたのは、ちょうど転職活動で大失敗して、心が完全に折れていた頃だった。

「全部一度壊して、やり直せばいいじゃん」
そう言われているような気がして、泣いた。

番組サイトの事前情報によると、今回は『Make or Break』が披露される予定だ。
まさに、「今がそのときだ」というメッセージが込められている。

壊すか、勝ち取るか。
毎日揺らぎながら、母である前に“私”として立ち上がりたくてもがいていた私に、ちょうどよすぎる一曲だった。

静まり返った部屋でこっそり流した音の温度

テレビの前で一人、音を待つ時間。
子どもが隣の部屋で寝ているから、音量は控えめ。
でも、心の中は爆音だった。

イントロが流れた瞬間、呼吸が止まった。
ステージに立つメンバーたちは、画面越しでも伝わってくる凛とした佇まい。

誰一人、笑っていない。
その真剣さに、私は勝手に自分の姿を重ねていた。

音楽はただの娯楽じゃない。
自分と向き合うきっかけになる。
少なくとも私にとって、櫻坂46の曲は「言葉にできなかった想いを代弁してくれる存在」だ。

21:15の秒読みと、秒単位家事タイムライン

誰にも気づかれずに、テレビの前に辿り着くために、私は秒単位で動いた。

21:00—食器洗い終了
21:05—歯磨きサポート完了
21:10—寝かしつけの最後のなでなで
21:12—ドアをそっと閉めて、TV前にスタンバイ
21:15—秒読み開始

ミッション完了。
あとは、待つだけだった。

そして現れた櫻坂46のステージ。

私の体は震えていた。
歌が始まった途端に、過去の自分が一気に蘇ってきた。

挫折の中でもがき、再挑戦し、何も掴めなかった日のこと。
でも、それでもまた挑むんだという覚悟をくれたのが、このグループだった。

画面越しに感じた櫻坂46の“覚悟と共鳴”

たった3分。
されど3分。

その中に、彼女たちはすべてを注いでいた。

決して笑顔だけでは終わらない、強さと儚さを併せ持ったパフォーマンス。
それを見ながら、私はただうなずいていた。
「わかる。私もそうだった。私もそうなんだ。」と。

この3分間に詰まったものは、ただのテレビ出演以上の意味があった。

番組が終わる頃、私は完全に“私”に戻っていた。

自分の感情、自分の人生、自分の声。
それらが、また少しだけ蘇ってきたような気がした。

見逃せない!録画+リアタイ2本立て戦略

私は失敗を何度も経験してきた。録画予約をし忘れた金曜。子どもがぐずってテレビの音が聞こえなかった金曜。まさに“Make or Break”を逃す瞬間を何度味わったことか。

だから今は二重体制。テレビでリアルタイム視聴しつつ、録画を同時進行。しかも、録画機はCMカット機能付き。夜中、子どもが寝静まってから、一語一句をじっくり噛みしめるのが私のルーティン。

TVerではこれまで見逃し配信が行われていないことが多く、今回も配信は予定されていない可能性が高い。ただし、今後変更となることもあるため、視聴前に公式情報の確認をおすすめする。

だからこそ、リアルタイムは、私にとって絶対に外せない「儀式」だった。

SNSとつながる“同志の感動”

曲が終わった後、私はリモコンを置き、スマホを手に取った。「#櫻坂46」「#Mステ」で検索すると、同じ感情を抱えた人たちの声が、無数に流れていた。

「涙が止まらなかった」「今夜の櫻坂、最高だった」「Make or Break、まさに今の自分に必要だった」

どれも私の言葉のようで、胸がいっぱいになった。物理的には一人だったけど、心は全然孤独じゃなかった。同じ3分を共有した“誰か”が、全国に何万人もいた。そう思えただけで、もう十分だった。

終わったあとも鳴り止まない余韻と、自分へのエール

番組が終わって、テレビを消して、リビングに一人ぽつんと座っていた。心が満たされると同時に、不思議と“明日もがんばろう”という気持ちが湧いてきた。

音楽って、こんなにも心に響くものなんだと実感した。

育児の孤独、働くことへの不安、自分が誰か分からなくなる日々。そんな全部が、たった3分間の音楽で少しだけ軽くなったような気がした。

いや、正確には「上書き」されたのかもしれない。私は私として、もう一度立ち上がることを、櫻坂46に教えてもらった。

櫻坂46の“姿勢”が私に教えてくれたこと

今回のステージで、櫻坂のメンバーたちは、微塵も気を抜いていなかった。笑顔もいいけど、それ以上に「本気」が伝わる表情だった。

その姿を見て、自分に問い直した。

私、本気出してる?

誰に評価されなくても、誰が見てなくても、「これが私だ」と胸を張れる何かを、私は持ってるか?

答えはまだ分からない。でも、少なくともこの日の3分間は、心から本気でテレビの前に座っていた。

音楽は、母にも“主語”を与えてくれる

子どもを持つと、「◯◯ちゃんのママ」という肩書きが先に来ることが多い。自分の名前で呼ばれることが減って、自分の感情にすらフタをする日が続いた。

でも金曜21時だけは違う。

その時間、私は「私」だった。

ミュージックステーションに櫻坂46が出演するたび、自分という存在を思い出せる。そうやって“自分の主語”を取り戻していく作業が、どれほど大切か、母親になって痛感した。

3分のステージが、また一歩踏み出すきっかけになった

人生は常に選択と挑戦の連続だ。

逃げてもいい。でも私は、あの日テレビで見た3分間のパフォーマンスのように、静かにでも確かに前へ進みたいと思った。

大きなことじゃなくていい。朝ちゃんと起きる。子どもに笑顔で「おはよう」を言う。それで十分。

そのためのエネルギーをくれたのが、ミュージックステーションのこの夜だった。

終わりに──また金曜が来る。私はまた“私”に戻る

櫻坂46の出演があろうとなかろうと、金曜の21時は、もう私にとっての“再起の時間”だ。

でも、次に櫻坂46が出演する時は、きっとまた泣くんだろう。

画面の中の彼女たちは、私よりずっと若い。でもその瞳の奥に宿る強さは、同じように何かを乗り越えてきた人のそれだった。

そんな彼女たちの3分に、私はこれからも何度だって、自分を重ねていく。
金曜の夜、私はまた“私”に戻るために、テレビの前に座るんだ。

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